Design by Kengo Kuma
KAは隈研吾氏の建築と密接な関係性を持ったプロダクトだと言えます。隈氏の建築では水平でフラットな天井や壁があまり存在しません。繊細な素材で多面的に構成されたり、木組みのモチーフが使われ、陰影が奥行を感じさせます。
このソファは隈氏の建築に呼応するかのように、座面以外はすべて角度がついた面で構成されています。端部のシャープな形状を維持しながら、ソファに求められるクッション性を両立させました。薄いプレートの脚は、できる限り本体の内側に配置することでその存在感を消し去りました。空間の中に三角錐が浮いたように存在する彫刻的なソファが完成しました。