Fluid
平井 晴香展
2021年5月20日(木)~6月20日(日)
Time & Style Amsterdam
環境は主体になり、主体は環境になる。どのような気候であれ、前提となるのはそうしたトポロジカルな反転、主体と環境との輪郭を解体するような振幅、役割を入れ替える振動なのだ。混合とは諸元素の単なる合成ではない。そうしたトポロジカルな交換の関係のことだ。まさにそれこそが、流動性の状態を定義づけている。(中略)流体とは、普遍的な循環構造、すべてがすべてと接触し、自身の形状や固有の本質を失うことなく混合しあえる「場」のことだ。(エマヌエーレ・コッチャ(2019)「植物の生の哲学」)
私の絵画において、思考と身体、発想と物質、忘却と現象、死角と視覚、ページと空間、それらの要素は、隣接関係ではなく相互に浸透し合う関係である。植物を取り囲む「大気(=流体)」のように、絵画が置かれる状況の全体が絵画それ自体と混合可能であり、絵画は「場(=流体)」を創り上げている。
1985 愛知県生まれ
2008 愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻 卒業
2010 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 修了
2014 カールスルーエ造形美術大学(-2016)
ベルリン在住
個展
2011 紙の上の紙|florist_gallery N (愛知)
近づくページ|ギャラリー安里(愛知)
2013 Haruka Hirai Exhibition|ギャラリー安里(愛知)
2018 Pagination|Luis Leu(カールスルーエ)
Part1: Superimpose|Galerie Martin Mertens(ベルリン)
Part2: Bookmark|Galerie Martin Mertens(ベルリン)
[グループ展]
2007 第5回 夢広場はるひ絵画ビエンナーレ|清須市はるひ美術館(愛知)
2009 7LAB.|東京藝術大学 学生会館2F展示室(東京)
床下エレクトリック|現代HEIGHTS Gallery Den(東京)
現代芸術国際ワークショップ「現代芸術DRAWING展 -景-」|東京藝術大学 大学美術館 陳列館(東京)
2010 アートアワードトーキョー丸の内 2010|行幸地下ギャラリー(東京)
桐生再演 16|ベーカリーカフェレンガ 旧金谷家住宅(群馬)
2011 Outline 2|かぎやビル(静岡)、florist_gallery N(愛知)
絵画の波動 2011-Part 2-|名古屋栄三越 美術サロン(愛知)
2012 SCENE 2|TIME&STYLE MIDTOWN(東京)
N展|愛知県立芸術文化センター アートスペースX(愛知)
第11回 群馬青年ビエンナーレ2012|群馬県立近代美術館(群馬)
アキバタマビ21 特別展「大学絵画」|アキバタマビ21(東京)
絵画の波動 2012-Part 2-|名古屋栄三越 特選画廊(愛知)
2013 絵画の波動 2013-Part 2-|名古屋栄三越 特選画廊(愛知)
2014 母と父|TALION GALLERY(東京)
2015 Inner History|藍画廊(東京)
JDJHH|Mucharaum カールスルーエ造形美術大学内(カールスルーエ)
2016 Mädchen 62|Villa Kolb(カールスルーエ)
Sommer Exhibion 2016|カールスルーエ造形美術大学内(カールスルーエ)
2018 13+13 warten wechseln warten wechseln|EP contemporary(ベルリン)
2019 fun with flowers | Orgelfabrik Durlach(カールスルーエ)
Chronicle|Projektraum (Kunstquartier Bethanien)(ベルリン)
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[受賞・助成]
2007 第5回 夢広場はるひ絵画ビエンナーレ 奨励賞
2009 第22回 ホルベイン・スカラシップ奨学生
2014 ドイツ学術交流会(DAAD)奨学生
2017 平成29年度 文化庁 新進芸術家海外研修制度研修員
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[その他]
2014 Jens 15SS ”LAYERING BLUE”
2015 Jens 15AW ”LAYERING BLUE”
平井 晴香 オフィシャルサイト