イタリアに住んでいた頃、スイスの雄大な山々から強い感銘を受けた吉良ゆりなさんは、山の自然をテーマにした作品を数多く制作していました。手の平に載るほどの小さなブローチの作品は、ヨーロッパからの影響を経て、幾何学体を組み合わせた自由な構成遊びへと展開していきました。それらのブローチが原型となって生まれたのが「OBJEWELRY WALL」です。
吉良さんのブローチを思わせる鮮やかな色使いは差し色となって空間を豊かに彩ります。作家やアーティストによって作り出される美術作品とプロダクトの中間に位置し、オブジェとジュエリーの境目の存在となる「OBJEWELRY」は、空間の大切なエレメントの一つとなります。