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より早く、より便利に。その条件を満たしたものは、今や私たちの日常に溢れて余りある。
しかし、美しさや幸せを感じられるモノがどれだけあるだろう。
日本ではここ数年、昔のモノや思想がメディアに多く取り上げられ、いわゆる「レトロブーム」というものが続いているが、ブームと片付けてしまうにはやや息が長い。
これは単なるレトロスペクティブなのであろうか。 昔の人たちの日常を取り巻いていたものは、一つ一つが実に美しい。
美しさを表現するために作られたものではないのに、である。仕事や家事の道具一つにとっても、造形的な美しさもさることながら、経年変化による味わいまでもが、あらかじめ計算しつくされているかのような美しさだ。その背後には無名の職人たちの美意識とプライドが、静かに力強く横たわる。
Scheggia di roccia
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OBJEWELRY WALL
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