Drop paper lamp

K5は、ストックホルムを拠点に活動するクラーソン・コイヴィスト・ルーネがインテリアデザインを手掛けたホテルです。東京の歴史的建造物をリノベーションした施設は、ホテルとレストランのほか、ワインバーやコーヒーショップなどが集まる独創的な空間です。

K5のためにデザインされた、この空間のアイコンとも言える照明を、各種サイズを取り揃えて製品化しました。その中でも、直径120センチという大きなサイズは、職人たちにとっても挑戦であり、試作を重ねて完成しました。

Drop paper lampは、堅牢で質実剛健な提灯づくりで知られる茨城の水府提灯の技術を生かしました。骨組みとなるひごには紙を巻いたPET樹脂を採用し、繊細なしずくの形を作り出しています。シェードには約1500年の歴史をもつ越前和紙を選定しました。繊維が太くて長い楮を原料としているので、丈夫であり、温かみのある色合いが特徴です。越前和紙は大判を得意とし、襖や屏風のような大きな建具に継ぎ目なく貼ることができます。

Designer: Claesson Koivisto Rune

Materials and finishes

Paper