ART IN TIME & STYLE MIDTOWN VOL.21
2022年6月20日(月) – 7月20日(水)
深い奥行きの最後部にある天高の窓、見通しを残しながら空間を間仕切る高い壁、存在が曖昧になった天井と無機質なコンクリの柱、渋味の増した木のフローリング、南西に大きく開かれた窓からの紗幕越しの外の光。この魅力的なインテリアショップの空間は、作家の好奇心や美術の表現を惹きつける。
今年で15周年を迎えるTime & Style Midtownは、開業当初から美術の展覧会の開催も念頭に店づくりが成されている。とはいえ、空間はいかにも美術のギャラリー然とするでもなく、かといっていかにもただ洒落たインテリア然としたものでもない。美術を特別なものへと祭り立てず、訪れた者へ生活の中にある、日常の場面として落とし込まれた美術をみせる、という距離感で展覧会が続けられてきた。細かなイベントや、告知もしない実験的な展覧会を含めると、この15年で66の展覧会が開催されてきた。その中でも『この空間で、面白いものをみせる。』その一点で、忖度なく、美術家が難しくも魅力的なこの空間と対峙してきた企画展「ART IN TIME & STYLE MIDTOWN 」のシリーズは、本展で21回目となる。
本展、ART IN TIME & STYLE MIDTOWN VOL.21「ある形」は、絵画の思考を元に、空間と呼応しながらいわゆる絵画でもなく、かといって彫刻でもなく、その場との対峙の中で形を見出しみせる事を続けてきた岡田和枝の展覧会となる。
広々としたソファーが配置されたリビングシーン、大きな木のテーブルが印象的なダイニングシーン、図書館のように壁一面に整然と本が並ぶブックシェルフ、様々に誂えられた場面と、その場面場面をつなぐ色々な家具や調度品。その全ての形や、色彩や、印象を手がかりに展開される、岡田の捉えた『ある形』が会場に落とし込まれる。
Time & Style Midtownの空間と、それを手掛かりに展開される岡田の作品、どの様に展開されるのか是非ご高覧ください。
(企画:バナナアート)
岡田和枝|Kazue OKADA Profile
1976 東京生まれ
2003 東京藝術大学油画科学部卒業
2003 – 2006 自主運営スタジオ ”Studio ONO”(相模大野)運営
2005 東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画 修了
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主な展覧会
2000 「その人までの遠近法」/gallery art soko(下高井戸)
2001 「SPACE BATTLE」/gallery art soko(下高井戸)
個展「岡田和枝 展」/mixde media (静岡)
2003 「green.space2_licht/schatten」/バウハウス大学( ワイマール・ドイツ)
2004 「ゆげのむこう」/大黒湯( 日暮里)
「フェスタ古内イン相模大野」/Studio ONO(相模大野)
2005 「ROSA! あらわになる色~ピンク~」/陳列館(東京藝大 上野校地)
2006 「しむちぐはぐ」/Studio ONO(相模大野)
「四人展」/Studio ONO(相模大野)
2007 「サイハッケン!」/五木宗 常総市まちなか展覧会(常総市・茨城)
2008 「それぞれの風景」/旧報徳銀行 常総市まちなか展覧会(常総市・茨城)
「風景のなかのフウケイ」/中勘助館(静岡)
2009 「“5×2” part 2 – Women Only」/現代 HEIGHTS Gallery DEN&.ST(東京)
「かわらないもの・・・」/五木宗 常総市まちなか展覧会(常総市・茨城)
「ART in TIME & STYLE MIDTOWN vol.8」/TIME & STYLE MIDTOWN(六本木)
2010 「零式」/O JUN 邸(東京)
2011 「SCENE 1」/TIME & STYLE MIDTOWN(六本木)
「まち × アーティスト=」/ 中山アトリエ 常総市まちなか展覧会(常総市・茨城)
「Itazu Litho-Grafik Collection + 岡田和枝 新作リトグラフ」/The Artcomplex Center Tokyo(新宿)
2012 「SCENE 2」/TIME & STYLE MIDTOWN(六本木)
「460人展 FOURSIXTY EXHIBITION」/名古屋市民ギャラリー矢田(愛知)
「アテンプト4」/カスヤの森現代美術館(衣笠)
2013 個展「岡田和枝 展」/See Saw Gallery(名古屋)
「盆栽 TIME & STYLE × 加藤 蔓青園」/TIME & STYLE MIDTOWN(六本木)
2014 「TIME & STYLE RESIDENCE Itazu Litho-Grafik『Color Walls Ⅱ』」/TIME & STYLE RESIDENCE(二子玉川)
「イタズクシ」/See Saw Gallery(名古屋)
「MITSUKOSHI×東京藝術大学 夏の芸術祭2014 次代を担う若手作家作品展」/日本橋三越本店(日本橋)
「Unknown Nature ー Unknown シリーズ No.5」/アユミギャラリー(神楽坂)
2017 スソアキコ・夏の帽子展「地殻動」/DEE’S HALL(表参道)
2019 都美セレクション グループ展2019 「HETEROTOPIA」/東京都美術館(上野)
2020 「続く、かたち。」RenRen/TIME & STYLE MIDTOWN(六本木)
「駆動+Art Orque展」/ブリック・ワン(東京)
個展「線と奥行」/See Saw Gallery(名古屋)
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コンペティション
2014 – 2016 北海道東川小学校アートワークコンペ・東川小生徒とのワークショップ制作/東川小学校・旭川(北海道)_TIME & STYLE とコレボレーション制作
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パーマネント・所蔵
2003 Park an der llm・Goethes Gartenhaus・Herdergarten Weimar 園内(ワイマール・ドイツ)
2016 北海道東川小学校校内
他
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Open:11:00 – 20:00
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