スイスのハルデンシュタインにあるピーター・ズントーの2つのアトリエと自邸でも愛用されているこのテーブルは、シンプルでミニマムに成立している。
無垢材を剥ぎ合わせた天板は最小限の意匠に留められ、4本の無垢材の脚が天板を支えている。この形状は、テーブルを思い浮かべた時に、誰もがイメージする普遍的な構成でありながら、天板のサイズと厚み、脚の位置、素材と仕上げが美しくバランスを取りながら緊張感を生み、特別な印象を作り出している。取り外しができる脚は、丸脚と角脚のバリエーションを用意し、取り付けも非常にシンプルで、天板に脚をねじ込むだけで固定できる。
曖昧なものが一切ない明快な構成は、素材を際立たせ、木そのものに触れているような感覚を覚える。製作は日本の家具産地である北海道・旭川にあるタイムアンドスタイルファクトリーにて、1台ずつ職人が手作業で製作している。仕上げは木の風合いを感じられるタイムアンドスタイルオリジナルの鉄水仕上とビーズワックス仕上の2種類とした。