1995年にMårten Claesson、Eero Koivisto、Ola Runeの 3人により結成されたスウェーデンのデザインユニット。手がけるプロジェクトは、建築から家具、食器などの日用品、テキスタイルなど多岐に渡り、その創造性に富んだデザインは国際的に非常に高い評価を得ている。日本での活動も盛んで、数多くのプロジェクトを生み出している。タイムアンドスタイルとは、彼らの日本への敬意と20年に渡る対話を通して、デザインの思想を共有してきた。
K5 Tokyoは、ストックホルムを拠点に活動するクラーソン・コイヴィスト・ルーネがインテリアデザインを手掛けたホテルです。東京の歴史的建造物をリノベーションしたこの施設には、ホテルとレストランのほか、ワインバーやコーヒーショップなどが集まる独創的な空間です。
K5 Tokyoのためにデザインし、この空間のアイコンとも言える照明を、各種サイズを取り揃えて製品化しました。その中でも、直径120センチという大きなサイズは、職人たちにとっても挑戦であり、試作を重ねて完成しました。
Drop Paper Lampは、堅牢で質実剛健な提灯づくりで知られる茨城の水府提灯の技術を生かしました。骨組みとなるひごには和紙を巻いたペット樹脂を採用し、繊細なしずくの形を作り出しています。シェードには約1500年の歴史をもつ越前和紙を選定しました。繊維が太くて長い楮を原料としているので、丈夫であり、温かみのある色合いが特徴です。越前和紙は大判を得意とし、襖や屏風のような大きな建具に継ぎ目なく貼ることができます。