Japanese modern porcelain exhibition
22 October – 22 November 2020
私たちは日本の陶芸作家、田中信彦氏の個展を12年前より開催してきました。田中氏が作る陶磁器はパステル色調のグラデーションと艶を消したやわらかい質感、有機的な造形美が特徴です。陶芸の伝統技術を受け継ぎながら独自の感性によって作られた作品は、すべての工程を彼自身が行い、カップ、ポット、ジャグ、プレート、ボウル、フラワーベースなど多種多様で実用的です。2018年には、初めてTime & Style Amsterdamで田中氏の個展を開催し、ヨーロッパの人々やレストランのシェフから愛され、支持されています。そして今年、2回目となる彼の個展をTime & Style Amsterdamで開催いたします。
田中氏は個展に際し、次のように語りました。
『2018年の初回のアムステルダムでの個展では、30年やきものを作り続けてきた自分にとって新しいドアが開いたように感じて興奮しました。2回目となる今回は、私のメインコレクションであるやわらかな色調と艶を消した質感の「色のうつわ」だけでなく、透光性のある白磁に黒いドッド(斑点)模様の「ごま塩手」、刷毛の跡が残った深いトルコブルー色の陶磁器も作りました。私の様々な作陶を見ていただけます』
今展ではメインコレクション以外の陶磁器もあり、同じ色や形が二つとしてない300点にも及ぶ作品が並びます。個展を開催し続けて12年経った今も、革新し続ける彼の陶磁器に私たちは魅了されています。