富山県高岡市の鋳造工場では大きなブロンズの銅像や彫刻家の作品 などが鋳造されています。この鋳造技術を家具づくりに活かすことができるならば、これまでにない金属を使った美しい製品ができるはずだと考えました。ブロンズはアルミなどの軽金属よりも比重が大きく、小さなサイズでも全体の重量が重くなります。
ブロンズの特徴を活かして、天板を1本の脚で支え、どこからでもストレスなく自由な場所に座ることが出来るテーブルを作りました。鋳造し たブロンズは砂型の鋳肌がゴツゴツと残っているので、最後に手作業で 表面を研磨して仕上げるのですが、重量のあるブロンズを持ち上げなが ら研磨する作業は熟練した職人でも力と技術の両方が必要とされます。
多くのプロセスと職人たちの熟練技によって、新しい在り方のブロンズテーブルが出来上がりました。